千葉県、船橋市・津田沼・千葉市にある絵画教室西川クラスの紹介です。
また、各生徒さんの作品の制作過程の記録をとり、経過を共に研究しています。
時間があるときにちょこちょこコメントを載せてます。 不定期掲載なので 更新メール希望の方は、こちらからどうぞ。
先週(6月25日)の描き出し・モノトーン絵を、講師のわたしが自宅で背景を描きました。
使用画材はカレン・ダッシュの水溶性クレヨン。
縦構図を横構図に変更。花の部分はほとんど手を付けてません。
背景で大分印象・完成度が変わることが分かります。
手順としては、まず背景色をこのまま同系色にするか、違う色にするか考えました。
次にモチーフの花と背景の明暗差。花を白く残し、背景を暗くする事を決める。
それから花の輪郭線から外側へ、少しずつ、1色ずつ全体的に塗りました。
紫・青・赤紫・赤、最後にオレンジ。量の多寡はありますが、全体に入ってます。
ポイントは、輪郭線から外側へ…と言っても、輪郭線をガリガリ濃く描かないこと。
柔らかい絵なので、柔らかい印象を大事にしました。
また、水溶性クレヨンはタッチが荒いので、ティッシュでタッチを少し潰して均しました。
花を詰めてないのに画面が持つということは、
最初の描きだしイメージが的確だったということだと思います。
背景は花より面積が広いため、花と同じかそれ以上、時間がかかると思って下さい。
こういう事に気を使い、積極的に背景を描くといいと思います。
同じく、水彩2色で荒描きした絵の背景を、講師が詰めました。
今度は色鉛筆。前回と同じく同系色で明暗を測ります。
色鉛筆の場合は元々が繊細なので、ティッシュで均さなくてもいいと思います。
線の輪郭をはっきりさせるのにも適してます。
同様に、緑系。透明感があってとても綺麗です。
今度は自分で詰めてみました。
すぐに花の中心を描き込みたくなるところですが、
背景が収まるまで背景に取り組んだ方がいいでしょう。
背景の塗りが薄いところが白く抜けて、チラチラと視界に入ります。
これを色鉛筆でつぶしていくと、画面がすっきりします。
何枚か続けて、背景とモチーフの明暗差の作り方を覚えましょう。
メインの葉っぱを描いていきます。
ポイントは、必ず茎や付け根から伸びる形として葉っぱがある、という認識を強く持つこと。
やってはいけないことは、色が似ているからと
位置の違う葉っぱを同じ色でちょんちょんと置いていくこと。
繋がりが弱くなります。固有色の違いは二の次で構いません。
付け根から葉っぱへ描いていったら、次は葉の外側から、
外側の色で輪郭線を作るように塗りましょう。
葉っぱが葉っぱとして画面の中ではっきり見えるためには、
背景との関係が非常に大切だからです。
葉っぱと背景の間に白い塗り残しの隙間を作ると形が散漫になるので気を付けていきましょう。
ラムネ瓶が顔のようでユニークです。発想はいつも抜群です。
背景は、色(赤や青)よりも明暗(暗い色、明るい色)に気を使います。
まず、右と左に分けるのではなく、モチーフの上と下に分けましょう。
画面下に暗い色を置くと安定感が増すので、テーブル色代わりに黒っぽい色を置きます。
黒っぽい色は一色ではなく、2〜3色が使うと、単調にならずにすみます。
逆に上は軽く明るい色にした方が、広がりが出ます。
左右非対称を避けるため、左側に色を乗せました。
が、右利きの人はどうしても右下が手薄になります(手をつくので見えにくいせいだと思います)
描き忘れにならないよう意識して右下を作っていきましょう。
背景の赤を効果的に、また豊かなグラデーションを作っていきます。
赤と同系色で異なる色…例えばオレンジ系。
この時、最初の赤より少しでも暗い色を乗せると、画面全体が描き進めるに連れて暗くなっていきます。
逆に少し明るい色を乗せると、輝いてきます。
その明暗差はわずか。色を作って重ねたとき、明るいか暗いかに注意して気を配りましょう。
土屋禮一(日本画・日展)さんの作品が、赤系と黒のコントラストが美しく、参考になると思います。
水彩・デッサンの本で図書館に面白いのがありましたので、紹介します。
『土屋礼一ふるさとへの道/新現代日本画家素描集(6)』日本放送出版協会(1993/01)
完成です。最後の仕上げは、皿と背景の明暗関係、
その関係修正後、画面で一番明るく見えたテーブル手前の明暗を暗くしました。
これで模写図版と明暗はほとんど合い、全体の構図はばっちり。
金属製のカップ、スプーンの枝と土系の陶器の鈍い重さ、
赤く輝く果物とサイドの暗い栗など、
質感の描き分けも良く、魅力的な絵になりました。
次回はこれの復習です。
似たモチーフを並べて、オリジナル絵を描いてみようと思います。
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