千葉県、船橋市・津田沼・千葉市にある絵画教室西川クラスの紹介です。
また、各生徒さんの作品の制作過程の記録をとり、経過を共に研究しています。
時間があるときにちょこちょこコメントを載せてます。 不定期掲載なので 更新メール希望の方は、こちらからどうぞ。
目標は連作です。同じテーマをくり返すことで、手順の習熟度、作品の完成度を上げていきます。
今回は同系色背景から発展。青系で行きます。
要素がだんだん増えて複雑な展開になっていくとなお良いですが、焦りは禁物です。
手探りで必要不必要構わず重ねて、不必要部分だけ取り去る方法もありますが、
必要とされるものだけを選んで少しずつ進む方法もあります。
色鉛筆でゆっくり丁寧に塗る方法は、後者です。
進み方が遅いため、「足りない」はあっても「やり過ぎ」ということは少ないです。
しかも、ゆっくり描くのでより多くの時間、背景と向かい合うことができます。
一番簡単な背景は、モチーフと背景を明暗ではっきり分けることです。
すなわち、「モチーフより暗くする」あるいは「明るくする」という要素です。
次段階で背景に要素を増やす時、必要なものは何だろう?
背景とじっくり向かい合ってると、モチーフを描いているときと同じように、
ここにもう少し暗い色が欲しいとか、色が欲しいとか、そういうものが見えてきます。
そうなったらシメタもの。そうならない時は、なるまでゆっくりじっくり付き合ってみましょう。
独力で完成。背景はとにかく塗りムラの白いチラチラが消えるまで均します。
また、白い背景に白いモチーフが来る時でも、弱い差でもしっかりと明暗で分けます。
明暗が部分的に逆転してると、その箇所が形を弱くします。
明暗差が見える、見えないは個人差があり、
強くダイナミックな明暗差にするか、淡い差が好みかで個性も出ます。
絵を描いていくと明暗の色幅がだんだん広がっていくものです。
そのためにも、常に明暗に気をつけて自分の画面を観察しましょう。
背景全面に講師が手を入れました。背景をの作り方の参考にして下さい。
感性鋭くパラリ、パラリと描き出す線は、とても魅力があるのですが、
制作が進むとバラバラして見える、という欠点になってしまうようです。
まず、モチーフがバラバラにならず一体感を持つこと。
次に背景とモチーフがバラバラにならず、四角い画面として一体感を持つこと。
ここに重点を置いて今後進めていきたいと思います。
前回描いたモチーフには手を付けず、背景のみ描きます。
背景色をたくさんパレット作ったら、モチーフの外側から輪郭を作るようにゆっくり、丁寧に塗ります。
モチーフの前後関係をはっきりしたいので、重なって後ろにあるモチーフは、背景色を軽くかぶせて置きましょう。
背景色は、モチーフと明暗差をつけること。
この場合、モチーフが黒なので背景は白です。
上下非対称にしたいので、上は白、下は黒。
左右非対称にしたいので、右は黒、左は白にします。
ここに色差・彩度差が加わります。
モチーフが緑なので、背景を緑以外のものに。
上下非対称にしたいので、上は赤橙系、下は青紫系。
左右非対称にしたいので、右は鮮やか系、左はグレー系。
より細かく、中央に鮮やかな色を、まわりに広がるに連れ鮮やかさが減退する。
こんな感じで背景を作っていきます。
モチーフは背景より黒い、と最初に決めたので、
背景色が濃くなれば、モチーフは更に濃くなり、全体的に濃くなりますが、明暗差は崩れません。
モチーフと背景は違う色で接する、と決めていたので、
モチーフの色数が増えると、その隣合う背景の色も変化し色数が増えていきます。
描き進めても、最初の基本構成は見失わないよう。
塗りの作業が入ると、逆転する事もあります。
が、最終的に基本構成に戻る事ができればOK。
この時、魅力あるパラリパラリとした線が入るのは大歓迎です。(^,^)
土屋禮一氏の素描集に刺激され、なんとなく背景についての感触を掴んだようです。
地塗りのピンク、その上の朱、最後のオレンジ(写真ではよく分かりませんが)
が、暗くならずよく発色して綺麗です。
瓶も全体の中に溶け込み、透けている感じも出て、
最後に上に流れて行ってしまう手前主題の青い瓶の口部分の形を固めて完成です。
ある程度までモチーフができてしまってから、背景を変えるのは難しいのですが、
より良い構想ができたのでトライします。
一色だった背景に、チラチラと梨地模様を入れます。
最初は同系色のオレンジ、次に赤系、最後に緑系で、版画のように順番に重ねていきました。
赤+緑は黒(中間灰味色)になるので、影の部分に。
この絵の場合、やり過ぎでとる、ということができないので
全体のバランスを見ながら丁寧にゆっくり色を置いていきます。
構想、イメージはとても面白い。
しかし、描き進むうちに、全体観がバラバラになりそうなので、基本構成を今一度確認します。
主題は赤い蓮の花。遠景に草と水面があります。
主題を活かすために、後ろの蓮の大きな葉の色や存在は控えめに。
同じく主題を活かすために、遠景は前に出過ぎないようにします。
以上から、主題の赤い蓮は赤の発色を良く、形は細かく複雑に、明暗対比はきつめにします。
逆に葉と遠景は緑の発色は押さえ気味。
明暗対比は緩やかに、目立たないようにします。
修正方法としては、背景緑色の量を多くして背景に溶け込ます、
花の後ろに濃い色を持ってくる、などですが、
最初から背景を薄めに描いていれば、眩しく爽やかな紙の白色を残せたます。
次回の参考として下さい。
完成です。(^o^)
華やかかつ軽やかさが出ました。
前回散らした厚めの白に、グラッシをします。
この時、白を混ぜた色を乗せると鈍くなります。
白を混ぜずに濃度で色を調整・グラッシした方が鮮やかな発色を得られます。
暗すぎたら、乾かないうちに白をまた厚くのせてみましょう。
グラッシ部分と白が画面上で混ざると、パレットの上での混色とはまた違った感触が得られます。
遠景の家を描きます。右の建物はいいのですが、左の家は奇妙に小さくなってしまいました。
ちょこちょこ直してましたが、思い切って消して描き直します。その方が早くうまく行くことが多いです。
また、建物を緑の土手ギリギリまでしか描かないため、土手からわずかに浮き隙間が見え、
建造物なのに不安定感がありました。
こういう奥から順番に描いているときは、隠されている、と分かっている部分でも多めに描くこと。
絵の具の重なり部分がないと、前後関係・遠近が弱くなります。
絵の具をケチらず(^_^)、はみ出しながら描きましょう。
最初の鉛筆デッサンです。直線ラインが真っ直ぐ引けてます。
右利きの人によくある癖として、
ラインが上から下に連れて右へ右へと寄ってしまうことを覚えておきましょう。
癖は覚えて、気をつけて見ておけば直せます。
色はあっさりと細やかで淡目です。
最初のデッサンから、色の好みが表れるものなので、これも覚えておきましょう。
形が狂っていてもガシガシとしつこく描くパワーの人と、
形を取るのが早く色も淡くあっさり味の人といます。
どちらかというと、前者は油彩、後者は水彩・淡彩に向いてますが、
水彩風あっさり油彩画や、油彩風ガシガシ水彩画(ガッシュ・アクリル含む)もありますので、
徐々に自分がやりたい画材、合う画材を試して見つけたいと思います。
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