ART-B.NET  >絵画教室案内、生徒作品・制作の過程と記録

千葉県、船橋市・津田沼・千葉市にある絵画教室西川クラスの紹介です。
また、各生徒さんの作品の制作過程の記録をとり、経過を共に研究しています。
時間があるときにちょこちょこコメントを載せてます。 不定期掲載なので 更新メール希望の方は、こちらからどうぞ。


2007-1213_10 画面中心の道の消失点が見所の一つ。
遠近法で小さくなっている部分は、面積的には狭いのですが、
大変大きく変化している部分です。
道の境界線はあっさり描かず、
細かく横に横にとつながる面の結果できた線です。
狭くてもたくさんの情報が詰まってます。神経入れて少しずつ描きます。
後は大らかにゆったり描きましょう。
今回黒の上にまた赤や黄などの色をのせていきした。
赤が少し薄い(濃度)かな。
しっかり色を発色させるにはある程度の厚味が必要です。


2007-1213_09 大作が終わったので、息抜きに模写をします。
マチエールと色の研究も兼ねて、クレーの可愛い絵の模写を。
トレース後、線をもう一度なぞりましたが、
全部同じような太さの線では、表情がなく面白くもありませんでした。
抽象でも線には性質があります。
曲がる箇所、特に急激に曲がる箇所は、
運転での急カーブのように足を踏ん張ってギリギリな気持ちを入れてみましょう。
なだらかな箇所、真っ直ぐな箇所は、
高速道路の運転のようにすっ飛ばして軽快に行きましょう。

そんなことを考えながら、線を重ねてゆっくり描いていたら、
生き生きとした下絵になりました(^▽^)


2007-1213_15 前回、構成について話しました。
講師もうまく言葉で説明できなくてスンマセン。(^^;

「モチーフ配置の構図」は最初の意図から変化なしなのですが、
画面の中のそれぞれのモチーフの重さ、線や面の持つ方向性で
「画面の骨格(構成)」ががらっと変わってしまうという。
主題の見せ方とも関連していきます。
色彩構成、空間構成、構築、構造など、
より強い画面を作っていくための要素がいくつかあります。
絵なのに具体的に見えない要素、感じ取るしかないのですが、確かにあります。
分かる人が少ないので、分かれば大きな武器です。
言葉遊びに陥らないように注意しつつ、
過去の名画をたくさん見て、長期的に考えて行くといいと思います。


2007-1213_17 フィキサチーフで留めた後、淡彩。
ここで輪郭線に絵の具溜まりができ、色によって線が強調されると、
構成が変わってしまいますので注意。
今回、色はモチーフの説明ではなく(マフラーが緑だったとか)、
彩り・飾り・色気なので、別にマフラーの緑色が
髪やコートに入り込み、にじみ出し、混じっていっても良いわけで。
固有色を離れた色の遊びがあると、もっと色っぽく不思議な絵になったかもしれません。


2007-1213_04 自宅作業分。お仕事忙しいのに描いてくるところがスゴイです。
奥の格子がいいですね。天井ラインもおかしくないです。
廊下を曲がった壁の上と下、固有色ではあんな感じかもしれませんが、
どちらも暗部なのでもう少し明暗対比を抑えた方がいいですね。
この絵はラインがきれいなので、
壁部分はきちっと定規で引いたような真っ直ぐな線が欲しいかな。


2007-1213_07 前回、赤い幹に本人驚いていましたが、
その上に幹の固有色を乗せると、うまくまとまりますね。
さて、今回は水色の遠景をどうするかが問題でした。
海にしてポルトガル風景にしようとか、
講師は勝手にチャチャを入れてましたが、
現実的な自分の家の近辺にするか、ちょっと広がりを持って湖にするかで迷い、
山々と湖畔に決めました。
さて、湖畔の資料はないのですが、ここは想像で。遠景なので細部はいいんです。
それっぽければ。過去に見た景色を思い出して…。
見ないで描くのに抵抗もあるのか、最初はとまどっていましたが、
こうして見ると、とても奥行きがあり、湖畔のすがすがしい感じができてます。
後は明暗に気をつけて!
湖畔は明、林は暗、庭は明、猫は明、猫の影は暗、
シクラメンや建物の壁は暗です。


2007-1213_08 完成です。白い花は白く、黒い実は黒く、それぞれが美しい。
でもそれを活かしてるのは背景のグレーです。
背景が黒かったり白かったりの箇所がチラチラあると、
花の白も実の黒もつぶされてしまう。
前回、均しすぎなぐらい均したのですが、
換えってグレーの幅広い調子が見えてきました。

葉っぱの色を白・黒とどちらとも言えない色だったので、
葉っぱの影を意図的に暗くし、アクセントとしました。
見所がたくさんある絵になったと思います。


2007-1213_11前回の抽象模写で、背景における色の配置などを垣間見ることができました。
今回はモチーフを絡めて、背景について考えていきたいと思います。

今回モチーフは白。しかも幾何形体。
形に対する弱点も克服していきましょう。
どういう背景色が入るか楽しみです。


2007-1213_12 格子模様の布が面白いです。
が、ワンコにもっとぐっと屹立感が欲しいですね。
こういうモチーフは存在感がまず第一、
それから立体感、というより地面から垂直に立ち上がってる形、動き、
モチーフ同士の空間感、などが見所となります。
そしてこれらのデッサン要素は、しつこいくらい丁寧に見て、
わずかな違い、だけど構造・構成的には大きな要素を
抑えていく必要があります。

…が、こういったデッサン要素よりも、デザイン要素を強くすることで、
最初からそっちを狙わずに、楽しい・意外性のある面白い画面を目指していくこともできます。
そっちの方が向いてるかな??
こういう存在・勉強要素が強い絵は、とりあえず鉛筆や単色で描く方が分かりやすいです。


2007-1213_18クレーの模写。続き。
一通り塗った後、何をしたらいいのか分からなくなったら、
少し細かい所に目を向けます。
まだテストも兼ねてますので、中心を少しはずして描写してみましょう。
するとカラーペンは水で少し色が剥げてしまうことが分かりました。
なるべく絵の具で下地色、効かせ色まで作り、
飾りで線を上にちょこちょこっと描くのが良さそうです。

また、背景は黒一色と思ってましたが、より暗いライン、より赤いラインがはっきり見えてきました。
最終的に暗闇に封じ込めるのですが、
この段階ではメリハリつけてラインを描いておきましょう。


2007-1213_19 空を黄色にしたのですが、弱く、他とも同系色すぎて一向に効きません。
そこで思い切ってピンク紫系にしてみました。(講師が)
最初の朝日とはイメージが違ってしまいましたが、画面的にはきれいかな。
朝日って何色なんでしょうね。オレンジ?
黄色が使いづらいのは、黄色を塗るとそれで充分感が強くて、
色の変更も含め、それ以上色が乗せられないからです。
ここで一度ピンクをはさみ、もっと空の色にもこだわることにしましょう。

明暗構成は、
・家(明部)、壁(明部の中の暗部)、
・木(暗部)、木の明るい色(暗部の中の明部)
…となっていることに注目。
こっちは絵の構造・基礎、大事です。
悩む時はこっちで悩もう。
色面分割方法やタッチなどは、所詮模様。
こちらは楽しみながら自由にバンバンやっても絵は崩れませんよ。



▲page top

HOME PAGE : ART-B.NET [http://art-b.net/]  Copyright c 1999-2007 NISHIKAWA,Keiko. All rights reserved.